トップページはBtoBサイトの「顔」として、非常に重要な役割を果たします。ターゲットユーザーに自社サービスへの興味を持ってもらうためには、明確で分かりやすい情報設計が欠かせません。また、サイト全体の回遊性を高めるには、サービス内容や導入事例、実績といった下層ページの情報がスムーズに閲覧できる構造が求められます。以下では、各パーツごとのチェック項目について詳しく解説します。
目次
1. ファーストビューのチェック項目
ファーストビューは、訪問者の第一印象を決める重要なエリアです。素早く表示されるか、明確なキャッチコピーがあるか、競合とデザインが差別化されているかといった視点が必要です。視覚的なインパクトを保ちながら、過剰な演出を避け、本質的な情報に集中できる設計を意識しましょう。また、効果的なCTAの配置や不要な情報の排除も重要なポイントです。
ファーストビューがすばやく表示されるか
- 訪問者の離脱を防ぐために、不要なローディングやアニメーションなどを入れていないか。
- 画像の圧縮や不要なスクリプトの削減など、ページが迅速に表示されるように最適化されているか。
企業やサービスの要点が一目で伝わるメッセージか
- 企業やサービスの特徴がぱっと見で伝わるキャッチコピーになっているか。
- 曖昧な表現や英語、過度に抽象的なメッセージの使用をしていないか。
- コピーが目に入りやすい場所に配置できているか。
- コピーが目に入りやすい大きさや色になっているか。
競合と差別化できているか
- デザインやコピーについて、他社と差別的な印象付けができるものになっているか。
視覚的なインパクトは十分か
- ユーザーの目を引くビジュアルとレイアウトを採用しているか。
- 過剰な演出は避け、ユーザーが本質的に欲している情報に集中できるようになっているか。
コンバージョンを促す明確なCTAがあるか
- 特に単一の商材を扱っている場合、CTA(Call to Action)をファーストビューに配置し、ユーザーをスムーズにコンバージョンへ誘導できるようにしているか。
- CTAは視認性が高く、具体的なアクションを促す文言になっているか。
不要な情報を排除できているか
- ニュースやPRなど、主要なコンテンツの邪魔になる要素(バナー含む)が含まれていないか。
- 重要な情報が目につきにくいカルーセルを使用していないか。
2. よくあるお悩みのチェック項目
よくあるお悩みのパートでは、ターゲットユーザーの共感を引き出すことが重要です。一般的な問題ではなく、特定の業界やユーザー層に関連する具体的な課題を示すことで、より深い理解を得られます。また、ユーザーが自身の悩みとして捉えやすい表現を工夫することもポイントです。
課題は具体的か
- 一般的な問題ではなく、特定の業界やユーザー層に関連する具体的な課題や不安に焦点を当てているか。
共感を得られる表現か
- 課題に対して訪問者が共感し、問題を自分のことと感じやすい表現になっているか。
3. 解決策のチェック項目
解決策を提示する際は、よくあるお悩みで挙げた課題との関連性を明確にし、具体的かつ分かりやすい内容にすることが大切です。他社と差別化された独自の価値を伝えられるかも重要である他、視覚的に直感的に理解できるデザインを取り入れることで、より効果的に訴求できます。
問題と解決策の関連付けができているか
- 「お悩み」として挙げた課題に対して、自社の商品・サービスがどのように解決できるかが明確に説明されているか。
解決策は具体的か
- 提示された解決策が、単なる表面的な説明に留まっていないか。
分かりやすいか
- 初めての人でも、理解しやすい表現になっているか。(専門用語や英語など、伝わりづらい表現を用いていないか。)
解決策は差別化ができているか
- 解決策は他社と差別化された独自の価値が伝わる内容になっているか。
一目で理解しやすいデザインか
- 問題と解決策が視覚的に理解しやすいよう、アイコンやグラフィックを用いているか。
4. サービスの特徴のチェック項目
サービスの特徴は、他社にない強みや顧客にとってのメリットをわかりやすく伝えることが大切です。比較表や具体例で競合との差別化を示し、柔軟な対応や導入のしやすさを訴求することで信頼感を高めます。また、コピーや図解を工夫し、直感的に理解できるデザインに仕上げることもポイントです。
サービス特徴の差別化ができているか
- 他社にない独自の強みを打ち出せているか。
- サービスの特長が競合他社のサービスとどのように異なるのか、比較表や例で示されているか。
サービス特徴を具体的に提示できているか
- サービスの特長が具体的に説明されているか、数値や統計データで裏付けされているか。
顧客のベネフィットを強調できているか
- サービスの特徴が、顧客にとってどのようなベネフィットにつながるか、分かりやすく表現できているか。
柔軟性を訴求できているか
- サービスが顧客のニーズに応じて柔軟にカスタマイズ可能であることが説明されているか。
顧客の心理負荷を下げるような訴求ができているか
- サービス導入の手間など、顧客の心理負荷につながる要因を払拭できることを説明できているか。
理解しやすい工夫がなされているか|コピー
- 拾い読みでも特徴の外観が掴めるような簡潔なコピーになっているか。
- 目に止まりやすいフォントサイズやフォントカラーになっているか。
理解しやすい工夫がなされているか|図解
- 図解を用いるなど、理解を助ける工夫が施されているか。
理解しやすい工夫がなされているか|装飾
- サービスと関係性が低い画像やアイコンなど、無駄な装飾でユーザーの理解を妨げていないか。
5. 導入事例のチェック項目
導入事例は、ターゲットユーザーが自分ごととして捉えやすい具体的な事例を選び、課題、解決策、成果をわかりやすく示すことが大切です。売上アップやコスト削減などの成果を定量的に提示し、視覚的な工夫で理解を促進します。また、事例は適切な数を掲載し、新しい成功事例を定期的に追加することで、企業の信頼性や成長をアピールできます。事例詳細への動線も忘れずに確保しましょう。
適切な事例を選んでいるか
- 顧客が抱える課題に合致する代表的な事例を選定できているか。
- ターゲット戦略に基づき、業種や企業規模、課題の種類など、様々なシナリオでの解決事例を提示できているか。
問題が明確に説明されているか
- ターゲットユーザーが自分ごと化しやすいように、導入前の顧客の問題や課題を明確に説明できているか。
解決策を具体的に示しているか
- 課題解決にどのサービス・ソリューションが採用され、どのようなプロセスで解決に至ったのかを具体的に説明できているか。
成果を定量的に示しているか
- 売上アップ、コスト削減、業務効率向上など、課題解決の成果を示せているか。
- パーセンテージや金額、時間の短縮など、できるだけ定量的な情報を提示できているか。
サムネイルで安っぽい印象を与えていないか
- サムネイル画像を使用する場合、事例に即したクオリティの高い画像を採用しているか。
視覚的な工夫がなされているか
- ユーザーが理解しやすいように、成果やプロセスを視覚的に伝えるためのグラフ、図解、インフォグラフィックを使用しているか。
掲載事例数は十分か
- 事例一覧ページで10〜15以上の事例を掲載できているか。
トップ上での掲載数は適切か
- トップページ上で導入事例パートが縦に長くなリすぎないように、適切な数(1〜2段ほど)だけ事例を表示させているか。
動線は確保されているか
- 事例一覧ページや事例詳細ページへの動線を確保しているか。
新しい事例が定期的に追加されているか
- 企業の成長やサービスの進化に応じて、新しい成功事例を追加できているか。
6. 実績のチェック項目
実績パートでは、ユーザーに信頼感と安心感を与える情報を掲載することが重要です。具体的には、導入実績企業数や知名度の高い企業のロゴ、第三者機関の認証や受賞歴などを提示すると企業やサービスの信頼度が増します。
信頼性を高め、ユーザーに安心感を与えられる情報を提示できているか
- 導入実績企業数や知名度の高いエンタープライズ企業のロゴ、第三者機関の認証、受賞歴など、信頼獲得や安心感の醸成につながる情報を提示できているか。
7. 利用フローのチェック項目
利用フローのパートでは、サービス導入までの手順をシンプルかつ視覚的にわかりやすく示すことが大切です。3〜5段階の簡潔なステップにまとめ、各ステップの所要時間も提示することで、スムーズに依頼できる印象を与えましょう。また、顧客の心理負荷を軽減する表現やデザインを心がけ、手軽に利用できることを強調しましょう。
導入までのステップが分かりやすく示されているか
- サービス導入までの流れを、図解を用いて視覚的に分かりやすく表現できているか。
- 各ステップにかかるおおよその期間を提示できているか。
心理負荷を高めていないか
- 3〜5段階程度のシンプルなステップにとどめられているか。
- 顧客の手間を最小限にし、簡単に利用できることが伝わるか。
8. CTAのチェック項目

CTAは、ユーザーがすぐに行動を起こせるよう、適切な位置に配置することが重要です。お問い合わせなどのアクションボタンを目立つデザインにし、わかりやすい文言で具体的な行動を促すことで、コンバージョン率の向上につながります。
行動を促すCTAが適切に配置されているか
- お問い合わせなどのCTAを設置し、ユーザーがすぐにアクションを取れるようになっているか。
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