採用サイトに欠かせないコンテンツ7種類|それぞれの目的や具体例を解説

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採用サイトに欠かせないコンテンツ7種類 | それぞれの目的や具体例を解説

採用サイトの成果を最大化させるためには、求職者との接点である「コンテンツ」がカギになります。この記事では、採用サイトに欠かせないコンテンツを7種類ご紹介します。

各コンテンツの目的や具体例も紹介するので、採用サイトの制作を予定している方は、是非、参考にしてください。

採用サイトのコンテンツ設計が重要とされる理由

採用サイトのコンテンツが重要である理由は、コンテンツが求職者の意識や行動に大きな影響を与えるためです。

コンテンツを通して、良い印象を与えることができれば、エントリーの可能性が高まる一方、逆の印象であればエントリーから遠ざかることにつながります。ただ、世の中の採用サイトには、求職者のエントリーにつながりづらいコンテンツを載せているものが少なくありません。

要因はさまざまですが、自社や競合、そして求職者への理解不足が挙げられます。

成果につながる採用サイトを制作するためには、先に挙げた3Cをしっかりと整理したうえで、求職者の意識と行動を動かすためのコンテンツ設計が必要不可欠です。

採用サイトのコンテンツ設計を行うためには、まず、採用コンテンツにどのような種類があるのかを把握することが必要です。

採用サイトに欠かせない7種類のコンテンツ

ここからは、企業の採用サイトに含めるべき7種類のコンテンツをそれぞれ解説します。

1.採用メッセージ

商品に採用サイトのトップページには、採用メッセージが必要です。採用メッセージでは、会社のミッションやビジョンを踏まえて、どのような人材にエントリーしてほしいかを簡潔に伝えましょう。

採用メッセージが明確なものであれば、自社が求める人材像にマッチした求職者に興味をもってもらうことができます。

楽天グループ株式会社の新卒採用ページでは、「集まれ、世界を変える仲間たちよ」というメッセージが掲げられており、挑戦心のある新卒を求めていることがわかります。

このように明確な採用メッセージを掲げることで、楽天グループのミッションやビジョンに共感する新卒を募っています。

楽天グループ株式会社の採用サイト
出典:新卒採用|楽天グループ株式会社

2.会社概要

会社概要は、求職者に対して基本的な情報を理解してもらうために不可欠です。沿革や企業理念を含めて、企業の成り立ちや目指す方向性を伝えましょう。

沿革

採用サイトに沿革を含めることで、会社の歴史や成長の過程を理解してもらえます。これにより、企業理解が深まり、信頼を得ることが可能です。

東日本電信電話株式会社(通称・NTT東日本)の採用サイトでは、通信業界の歴史とともに、NTT東日本の歴史を紹介しています。日本の通信業界における権威性を示し、企業への信頼感をうまく高めている事例です。

NTT東日本の採用サイト
出典:NTT東日本の歴史|東日本電信電話株式会社

企業理念

企業理念では、以下の内容を含めて、企業がどのような想いで事業を展開しているかを理解してもらう目的があります。

  • ミッション
  • ビジョン
  • 代表メッセージ

これらは、求職者の価値観が企業と一致しているかを確認し、志望度を高めてもらうために欠かせないコンテンツです。そのため、イラストや写真、動画などを用いて、わかりやすく伝えることが重要になります。

株式会社マネーフォワードでは、企業のミッションやビジョンなどがイラスト付きで紹介されています。これにより、求職者に企業理念を視覚的に伝え、親しみやすさや共感を高めています。

株式会社マネーフォワードの採用サイト
出典:Culture|株式会社マネーフォワード

3.事業紹介

採用サイトに事業紹介を含めることで、求職者は事業への理解を深めて、その事業でどのように活躍するかをイメージしやすくなります。また、自社の強みや業界での立ち位置を伝えることも可能です。

事業概要・強み

事業概要では、企業の主な事業内容を簡潔に説明します。また、競合他社と比較したときの強みや独自性を示せば、自社の魅力を感じてもらいやすくなります。

例えば、ニトリの採用サイトでは、ビジネスモデルが説明されています。そして、この独自のビジネスモデルこそがニトリの強みであると紹介されており、求職者にニトリの魅力を強く印象付けています。

株式会社ニトリの採用サイト
株式会社ニトリの採用サイト
出典:ビジネスモデル|「君の夢は、君を創る。」株式会社ニトリ 新卒採用サイト

導入実績

自社サービス・製品の導入実績を記載することで、自社の信頼性や業界内での評価を証明することができます。

例えば、〇〇社以上の企業に導入されていることを紹介し、その後に導入企業のブランドロゴを挿入することで、信頼性を与えられるでしょう。

今後の展望

事業紹介には、今後の展望も含めます。企業の将来性や成長意欲を求職者に伝えることで、働く上での魅力や期待感を高めることができます。また、今後の展望を示すことで、求職者が企業の成長にどう貢献できるかを想像しやすくなるでしょう。

4.組織・制度

求職者の企業理解を深めるためには、組織・制度についても盛り込む必要があります。

組織体制の概要

組織体制では、以下のような内容を含めましょう。

  • 組織構造
  • ボードメンバー
  • 従業員数やその推移
  • 従業員の年代比率
  • 従業員の職種比率
  • 従業員のバックグラウンド

これらを採用サイトに盛り込むことで、働く環境をイメージしてもらうことができ、企業理解が深まるというメリットがあります。

株式会社SmartHRの採用サイトでは、自社に関する情報がグラフと数字でわかりやすくまとめられています。このような工夫をすることで、他社との差別化にも繋がります。

株式会社SmartHRの採用サイト
出典:働く環境|株式会社SmartHR

働く環境・制度

働く環境・制度について紹介することで、実際に働くイメージをもってもらうことができます。具体的には、以下のような内容を記載しましょう。

  • キャリアパス
  • 教育・研修制度
  • 評価・給与制度
  • 働き方
  • オフィス環境
  • 福利厚生

株式会社リクルートの採用ページでは、人事制度や福利厚生について詳しく紹介されています。 どちらも「価値の源泉は人」という考え方が基になっており、個人の能力を最大化するために人材制度や福利厚生が定められていることが伺えます。

株式会社リクルートの採用サイト
出典:キャリア採用|株式会社リクルート

仕事紹介

仕事紹介を含めることで、実際に働くイメージがより明確になります。そのため、社員にインタビューを実施して、リアルな意見を反映することが重要です。

  • 職種紹介
  • プロジェクトストーリー
  • 社員インタビュー
  • 1日の仕事の流れ

本田技研工業株式会社では、様々なポジションで働く若手社員に対して、インタビューを実施。仕事内容や仕事の醍醐味、将来の展望などを質問して、求職者に対してリアルな働くイメージやキャリアの可能性を発信しています。

本田技研工業株式会社の採用サイト
出典:社員インタビュー|本田技研工業株式会社

5.募集情報

募集情報は、求職者に対して求める職種やポジションを伝えるために欠かせません。その際に記載すべき内容について紹介していきます。

募集職種

募集情報では、第一に募集している職種を記載する必要があります。「マーケティング担当」「ソフトウェアエンジニア」「カスタマーサポート」など、具体的な職種を明記しましょう。

新卒採用においては、総合職やビジネス職など、業務範囲が広い職種で募集するのが一般的です。

募集要項

募集要項では、募集職種ごとに下記の内容を記載します。

  • 職務概要
  • 職務詳細
  • 応募条件(必須)
  • 応募条件(歓迎)
  • 求める人物像
  • 勤務時間
  • 昇給・賞与
  • 勤務地
  • 休日・休暇
  • 福利厚生

これらの項目を明確に記載することで、求職者が自身に適した求人かどうかを事前に判断でき、応募後のミスマッチを防ぐことができます。また、企業の待遇や働き方が具体的に伝わるため、求職者は安心して応募できるでしょう。

とくに、給与・賞与は求職者が重視するポイントです。基本給や交通費などを分けて記載することで、認識のズレを防ぐことができます。

株式会社良品計画の採用サイトでは、最初に「仲間に入ってほしい人材」が紹介されています。これにより、求職者は自身が適した人材かを確認でき、よりマッチした人材を獲得できるでしょう。

株式会社良品計画の採用サイト
出典:募集要項|株式会社良品計画

選考プロセス

募集情報には、選考プロセスを掲載することも重要です。求職者は選考プロセスが明記されていることで、就職・転職活動のスケジュールが組みやすくなり、安心して臨むことができます。

野村不動産株式会社の採用ページでは、エントリーから内々定までのプロセスが具体的に紹介されています。応募者は適切な準備をすることができ、双方にとって効果的な採用活動を実現できるでしょう。

野村不動産株式会社の採用サイト
出典:選考フロー|野村不動産株式会社

エントリーフォーム

募集情報の最後に必要なのが、エントリーフォームです。

エントリーフォームが別のページに用意されていると、エントリーを後回しにしてしまう可能性があります。募集職種ごとにエントリーフォームを設けて、スムーズにエントリーができるようにしましょう。

6.FAQ

FAQを設けることで、求職者の不安や疑問を解消でき、応募者数の増加にも繋がります。また、求職者からの問い合わせ対応の負担も減るため、企業と求職者双方にとってメリットがあります。

株式会社三井住友銀行の採用サイトでは、新卒向けに以下のFAQが用意されています。募集要項には記載されていない情報も確認できるため、求職者は安心してエントリーすることが可能です。

株式会社三井住友銀行の採用サイト
出典:FAQ|株式会社三井住友銀行

7.その他のコンテンツ

その他のコンテンツとして、ブログや採用ピッチ資料を掲載することをおすすめします。それぞれ事例も交えながら紹介していきます。

ブログ・コラム

ブログやコラムを執筆することで、企業の雰囲気や価値観が伝わりやすくなり、求職者に自社への理解を深めてもらうことができます。例えば、以下のような種類があります。

  • 代表ブログ
  • 採用担当ブログ
  • ナレッジブログ
  • SNS発信情報

フリー株式会社では、採用ブログという名称で社員インタビューやイベントのレポートが掲載されています。これにより、求職者は実際の社員の声や社内の様子を知ることができ、企業への親近感や理解が深まります。

フリー株式会社の採用サイト
出典:採用ブログ|フリー株式会社

採用ピッチ資料

採用ピッチ資料とは、求職者向けに作成する会社説明資料のことです。事業内容や職場環境など、求職者が知りたい情報がわかりやすくまとめられており、応募意欲を高める効果があります。

実際に、採用ピッチ資料の活用によって応募者が増えた事例もあり、作成する企業が増加しています。BASE株式会社もそのうちの一社で、実際に働く姿がイメージできる採用ピッチ資料をトップページに掲載しています。

BASE株式会社の採用サイト
出典:採用情報|BASE株式会社

採用サイトのコンテンツは成果に直結する

この記事では、採用サイトに掲載すべき7種類のコンテンツについて解説しました。

採用サイトにどのようなコンテンツを掲載するかによって、採用活動の成果は大きく変わります。例えば、採用において、量を求めるか、質を求めるかなど、その時々の採用戦略によっても採用コンテンツの方向性は変わります。

また、採用コンテンツを通して、伝えるべきことを明確に伝えなければ、採用のミスマッチにつながるため、採用コンテンツのテーマ選びだけでなく、中身のつくり込みも重要です。

採用サイト制作を外部のWeb制作会社に依頼するのも手ですが、単にWebサイト制作のノウハウがあるだけでは不十分です。

例えば、採用戦略や採用プロモーション、求職市場のトレンド理解など、採用領域に関する知見が必要です。また、それらと採用サイトを効果的に連動させるための戦略策定力やデザイン力も求められます。


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